バラ色の眼鏡をかけて - SUBROSA(サブロサ)

コラム

バラ色の眼鏡をかけて

カテゴリ: コラム 作成日:2022年08月08日(月)

皆さんは、知らず知らず「バラ色の眼鏡をかけて」いませんか。

 

様々な情報が溢れた中で生活しているためか、情報の信ぴょう性については、多くの方が注意を払っているのではないでしょうか。

私自身においても、全ての情報は、バイアスはかかっていると認識していているため、ガードを固くして、バイアス部分の濾過をするよう心掛けています。

 

ただ、濾過をするための自分自身にも、当然に認知バイアスがかかっているのですが、こちらのバイアスの方がやっかいで、常々意識していないと、気づかないうちにバイアスに囚われているといったことがあります。

 

今回は、自分の認知バイアスの中で、SUBROSAっぽく、男女の関係にも絡む認知バイアスをご紹介したいなと思います。

 

◆バラ色の回顧

「あーあ、昔はよかったなぁ。あの頃に戻りたいなぁ」などと思ってしまうことはありませんか?

 

人は過去を「バラ色の眼鏡をかけて」のぞき込み、美化してしまうのだそうです。

これを「バラ色の回顧」と言って、過去を美化するバイアスです。

 

若い頃は良かったとか、昔は良かったとか、実際には、その頃にも色々不平不満や問題はあったのだと思いますが、そういった部分は忘れて、美化された過去をついつい懐かしんでしまうようです。

 

懐かしむだけなら良いのですが、「昔の彼氏彼女は良かったなぁ」とかで、ついつい美化された過去と今と比較して、過去に囚われてしまっていませんか。

なぜ過去がいいと思うのか自問し、問題点を整理して、新しい出会いに一歩足を踏み出す勇気が必要かもしれませんね。

 

◆透明性の錯覚

これは、自分の感情や考えていることが、実際以上に他者に伝わっていると思う錯覚です。

 

「さっきのニュアンスで、何を言いたいかわかったはず」などと思い込み、確認もせず勝手に進めてばかりいると、掛け違いが発生してしまいます。

自分の心のなかは、さほど理解されていないと認識して、きちんと言葉に出すよう心掛ける必要がありそうですね。

 

よく男性にありがちで、「好きです」と言葉に出さずとも、態度や雰囲気で気持ちは伝わるだろうと思われる方もいるかもしれませんが、そういう方は、基本的には自分が思っているほど、伝わっていない場合が多々あるのかもしれませんね。

 

いかがでしたでしょうか。

 

認知バイアスは、だれしもかかってしまいますが、自分自身のため、知識として知っているだけでも、それに気づくきっかけになるかもしれませんね。

 

また、逆にこれを利用するということも考えられます。

私は、あまり恋愛等でノウハウとかテクニックにはしるのは嫌いですが、バーナム効果や

獲得損失効果(ゲインロス効果)といった他者の認知バイアスに作用するものもあります。

ご興味のある方は、一度調べてみるのも面白いかもしれませんね。

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