バラの季節 - SUBROSA(サブロサ)

コラム

バラの季節

カテゴリ: コラム 作成日:2022年05月23日(月)

無数にあるお花の中でも、恋愛とか愛情とかを表現するお花といえば、バラを思い浮かべる方も多いかと思いますが、皆さんは、バラが美しく咲く季節をご存知でしょうか?

 

ただ、ひとくちにバラと言ってもたくさんの品種がありますので、一季咲きの品種もあれば、四季咲きの品種もあり、四季咲きのものは、春・夏・秋と通年を通して楽しめるようですが、

一季咲きは、普通のお花と同じように見ごろがあって、5月~6月頃のものが多いとされています。

 

SUBROSAのイメージがバラということもあって、ふと思いつきで、一人フラフラとバラ鑑賞してきました。天候にも恵まれ、とても綺麗でしたが、良い歳をして、一人バラ鑑賞は、なんとなく怪しげで浮いていたような気もしますね笑

 

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■SUBROSAのイメージ

 

SUBROSAのイメージは、以前のブログでも少し書いた通り、“sub rosa”と書いて、ラテン語で、直訳すると「バラの下」となり、意味は「秘密裏に」とか「他言無用」といった意味です。

これは、古代ローマの習慣にもとづいていて、バラの花を天井につるした部屋での会話は口外しないという約束があったからですが、この習慣は、キューピッドが母親ヴィーナスの情事を隠すため沈黙の神ハルポクラテスにバラを贈ったのに由来するとされています。今も天井や教会の告解席にバラが刻まれていれば「秘密に」のサインであるようですね。

 

またSUBROSAのイメージは、白いバラを模していますが、「愛」「美」「性」を司る女神ヴィーナスのイメージが白いバラかなと思ったからです。

といいますのも、ルネサンス期の著名なイタリアの画家サンドロ・ボッティチェッリの名画『ヴィーナスの誕生』で、ヴィーナスが、海の泡から生まれたとき、一緒に描かれているのが、白いバラでヴィーナスの周りを舞っている様子が描かれています。

 

「バラの下」と「白いバラ」、なかなか良い取り合わせだなと自画自賛してますが、どうでしょうか。

 

 

■バラに関する風習

 

ところで、恋愛や愛情をイメージするバラですが、ヨーロッパでよく知られているのが、「ダズンローズ」(12本のバラ)というものがあります。

起源をたどると、始まりは中世ヨーロッパにまでさかのぼるようですが、次のような言い伝えです。

 

ある男性が恋人の家に向かう途中、野に咲くバラを12本摘んで花束を作りました。男性はその12本のバラに誓いをたて、恋人に花束を手渡し、プロポーズしたそう。女性は花束を受け取ると、そのうちの1輪を抜き取り、男性の胸元に挿してプロポーズを承諾しました。それが新郎の胸を飾るブートニアの起源だそうです。

また、花嫁に贈られた12本のバラには「感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠」と、それぞれ異なる意味が込められているそうです。

今でも、イギリスのバレンタインデーには、花屋さんやスーパーの店先に「ダズンローズ」(12本のバラ)の花束が並ぶようです。

 

そのほかに、お隣の韓国では、「ローズデー」というものがあって、2月14日のバレンタインデー、3月14日のホワイトデー、4月14日のブラックデーを経て、この日までにカップルになった男女は、5月に薔薇の花束を贈りあう日とされているようです。

 

■バラの効用

 

また、イメージや風習だけでなく、実用的な面もあるようです。

 

ワイルドローズと呼ばれる野バラ系の種類には実をつけるものがあり、そのバラの実が「ローズヒップ」なのだそうです。

ローズヒップはビタミンCなどの栄養素が豊富で、同量のレモンの約20倍のビタミンCが含まれているとか。ビタミンCの持つ特長としてはメラミンの増加を抑える美白効果、コラーゲンの生成を助ける効果などがあるだけでなく、免疫力の向上も期待できるので風邪の予防などにも良いとされています。

また、バラの香りには気持ちをリラックスさせ、また摂取することで美肌や女性ホルモンを整える働きがあるなど、女性に優しい効果が多くとの情報もありました。 

 

■バラの起源

 

このように世界的に愛されているバラですが、起源をたどりますと、北半球の温帯域に広く自生しているが、チベット周辺、中国雲南省からミャンマーあたりが主産地で、ここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播したようですが、南半球にはバラは自生していないのだとか。

少し意外でした。

 

また、日本はバラの自生地として世界的にも有名なのだそうです。 現在、世界には約250種の原種を含め19,000種以上の薔薇があるとされていますが、その掛け合わせを辿っていくと、殆どが野生の原種が多く生息しているアジアから日本にかけての自生種8種類に行きついてしまうようで、特に、品種改良に使用された原種のうちの3種類、「ノイバラ」、「テリハノイバラ」、「ハマナス」は日本原産なのだそうです。

 

■茨(イバラ)の起源

 

日本原産ということも関係しているのかわかりませんが、バラには、茨(イバラ)がありますが、その茨(イバラ)とは、日本では昔から「ノイバラ」のことを指していていることが多いようです。

また「茨城県」「茨木市」などの名称の由来にも影響しているようです。

 

そう考えますと、苦難の満ちた人生や困難な状況のことを「イバラの道」とも表現しますが、

「バラの道」と置き換えますと、難のない無難な人生よりも、難の有る人生で「有難う」と言える人生もそう悪くはないのかもと。。。。

 

いやいや、どこぞの悟った人の心境に一瞬なりましたが、やっぱり「難」はないほうが良いですね笑

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